アシストスーツやドローンで省力化 福知山農業EXPO

2019年12月19日 のニュース

 農家の高齢化や後継者不足で、農作業の省力化が求められるなか、京都府中丹西農業改良普及センターは、福知山市駅前町の市民交流プラザで16日に「福知山農業EXPO」を開いた。農業関係者約50人が参加し、重労働を解消するアシストスーツやドローンを使った人と環境に優しい農業を学んだ。

 催しには、農業の課題を解決するための農業資機材などを開発する府内外の企業10社余りが出展し、講座や製品展示をした。

 姫路市の企業は、「働き方改革を推進する」とうたったワーキングパワースーツを出展。農作業や倉庫作業、介護の現場などは前屈になって立ち上がる動作を繰り返す場面が多く、腰や背中に強い負担がかかることから、これを軽減する提案をした。

 スーツについて北浦基広社長は「スーツのなかに高反発のスプリングを埋め込んでいて、腰、背中、腕、ひざの動きをサポートします。ジッパーなどで簡単に装着でき、作業効率がアップします」と説明していた。

 イチゴ栽培などをする福山ファーム代表、福山壽さん(72)はスーツを装着し、25キロの荷物を持ち上げる体験をし、「イチゴの苗の植え付けや収穫作業時は、腰と背中に負担がかかりますが、これを使えば疲労軽減につながりそうです。導入を考えたい」と話していた。

 ドローン講座は、福知山市など府北部3市で教室を開き、ドローンの操縦、資格取得について教える舞鶴市の事業所インストラクターが、規制や免許取得方法を教えたほか、最新の農業用ドローンを紹介し、種子と農薬の散布、生育状況の確認などへの活用方法を伝えた。

 20リットルの薬剤タンクを搭載し、地形追従レーダーで障害物を避けながら自動で薬剤散布をする最新モデルも展示され、注目を集めていた。

 北近畿無人航空機普及協会の福岡正典代表理事は「福知山市内では長田野企業や瓦店などでドローンが導入され、活躍しています」と話していた。
 
 
写真=アシストスーツを装着し、荷物を持ち上げる体験をする参加者

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