ワラとススキで空仰ぐ迫力の龍 住民たちが元伊勢外宮に奉納
2019年11月01日 のニュース

京都府福知山市大江町天田内の住民たちが、龍のつくりもの2体を製作した。長さはいずれも約3メートルあり、ワラやススキなどを使って、空を泳ぐ迫力ある姿に仕上げている。11月2日に「第2回龍燈まつり」(豊受大神社氏子会など主催)が開かれる地元・元伊勢外宮豊受大神社の神楽殿に奉納し、多くの人に見てもらう。
まつりは、強い風雨で落下した神社本殿屋根のふき替え完成を記念して、昨年初めて開催。名称は境内にあり、樹齢1500年を超えるご神木・龍燈の杉からとった。会場となった神楽殿の前には、龍燈の杉にあやかり、氏子らが竹で作った龍のつくりもの3体を飾った。
今年もまつりを盛り上げようと、2体の製作を計画。氏子や地元老人会員ら8人が集まり、10月初めごろから作り始めた。胴体は針金で骨組みを作り、モチ米のワラを巻いて成形。短く切ったワラ縄を輪っかにして、胴体部分に取り付け、うろこに見せている。
顔は紙粘土で形作り、角は木の枝、たてがみにはススキを使った。尾の部分もススキを付け、目はLED電球で光る仕掛けになっている。重さは1体が約15キロあり、10日間ほどで完成させた。
中心となって製作した林田武さん(94)は「みんなで力を合わせて、迫力ある龍に仕上げることが出来た。多くの人たちに見に来てほしい」と話している。
龍のつくりものは、まつりが終わったあとも約1年間展示する。
■龍燈まつりでジャズや二胡の演奏など■
龍燈まつりは午後4時から始まり、神楽殿で府立工業高校のマンボウ・ジャズ・バンドのステージのほか、二胡奏者の陳曼麗さん、エレクトーン奏者の三宅紀子さんの演奏披露がある。野だて(500円)もする。6時まで。
神社下の駐車場のほか、創生建設と元伊勢製菓に臨時駐車場を設ける。
写真=氏子らが作った龍のつくりもの