大嘗祭に向け奉祝田で抜穂祭 「主基」池部など市内3カ所
2019年09月10日 のニュース

新天皇即位に伴う祭祀、大嘗祭で使われる米の生産地「主基(すき)」に、京都府が選ばれ、府神社庁は府内25カ所を奉祝田に定め、清めの儀式を執り行っている。9日には儀式の一つの抜穂(ぬきほ)祭が福知山市池部の田で営まれた。
神社庁は大嘗祭に使う米を提供する「斎田」に、府内のどの田が選ばれても良いよう、奉祝田での儀式を通じて府内すべての田を清めるという。市内では福知山支部、旧加佐郡の加佐支部、大原神社の3カ所が奉祝田となっている。
福知山支部では中の庵我神社(絹川明夫宮司)が、池部の農家・植村和昭さんの田で7月に清祓会(きよはらえ)をしたのに続き、抜穂祭を営んだ。
神社役員、地元の人ら約40人が参加。絹川宮司が祝詞を奏上したあと、黄金色の穂を垂らす稲を刈り取って祭壇に供えた。
加佐支部では13日、大原神社では10月5日に同様の抜穂祭がそれぞれ営まれる。
刈り取った稲は11月22日に府神社庁が京都市内で開く「大嘗祭奉祝祭」で供えられる。
写真=刈り取った稲穂を祭壇に移動する絹川宮司ら