秋空に舞う奴行列の大鳥毛 大江で八朔祭り
2019年09月03日 のニュース
京都府福知山市内の秋祭りのトップを切って、大江町の天田内、内宮、二俣、佛性寺の4地区で1日、八朔(はっさく)大祭があった。奴行列による鳥毛回しの練り込みをする地区もあり、沿道の人の前で勇壮な所作を見せた。
大干ばつに見舞われた明暦4年(1658)夏、当時の河守郷13カ村が雨ごい祈願をして雨が降ったことから、その奉賛として練り込みの神事を始めたとされる。
練り込み奉納をしたのは天田内、二俣、佛性寺の3地区。このうち二俣地区では八朔祭礼保存会と地元自治会が主催して行った。
午前7時20分から外宮神社で鳥毛回しを奉納したあと、子どもから大人まで総勢約70人の奴行列が出発。地区内2キロ余りを練り歩いた。
鳥毛回しは、奴役の9人の男性が9カ所で披露。2人1組になって、長さ約3メートル、重さ約15キロもある白い大鳥毛を空中に投げて受け渡しをした。重い鳥毛が秋空に向けて投げられ、相手がうまく受け取るたび、沿道の住民から大きな拍手が送られた。笛や太鼓を演奏しながら子どもたちが引っ張る太鼓屋台も出て、普段は静かな地区が活気に包まれた。
内宮の元伊勢内宮皇大神社と天田内の元伊勢外宮豊受大神社では、それぞれ八朔祈願の神事も営まれた。
写真=白い大鳥毛の受け渡しをする奴たち(二俣)