全国高校女子野球:最終回に逆転サヨナラ 作新初優勝
2019年08月03日 のニュース

第23回全国高校女子硬式野球選手権大会は7日目の2日、丹波市のつかさグループ市島球場(スポーツピアいちじま)で決勝戦が行われ、作新学院(栃木)が最終回2死から2点差をひっくり返す逆転サヨナラで履正社(大阪)を破り、悲願の初優勝を飾った。
丹波市、全国高等学校女子硬式野球連盟主催。両丹日日新聞社など後援、実行委員会主管。
全国から過去最多となる32チーム約1千人の選手が集まった。7月26日から、トーナメント戦で連日の猛暑にも負けない熱戦を繰り広げてきた。決勝はともに、勝てば大会初優勝となるチーム同士の顔ぶれ。お互いに好守備を見せるなど、はつらつとしたプレーで観衆を沸かせた。
履正社
0011010=3
0010003x=4
作新学院
〇…3回に1点ずつを取り合ったあと、履正社は4回に2死二、三塁から1番安食の左前打で1点を勝ち越し。その後も毎回安打を放ち、作新学院の投手陣を攻め立て、6回にも1点を加えリードを広げた。
粘る作新学院は2点を追う7回裏、単打などで2死満塁の好機をつくり、2番海老沼の中前打で同点。さらに3番本間が適時打を放ち、逆転サヨナラ勝ちした。準々決勝の京都両洋戦に続いて、最終回の攻撃で試合をひっくり返す劇的な幕切れとなった。
作新学院の生井美桜主将は「本当にこの仲間と一緒に今まで練習してきて、努力が報われて良かった」と涙ながらに初優勝を喜び、「私たちは最後まで諦めない笑顔で明るいチーム。練習環境は良くないけれど、一人ひとりが努力してがんばれば日本一になれることを証明できました」と話していた。
田代恭規監督は「野球は審判が最後のアウトをコールして、ゲームセットするまでは終わらない。絶対諦めるなと言ってきた。選手を信じていた」と、見事な逆転劇を起こした選手をたたえた。
写真=初優勝を決め、胴上げされる作新学院の生井主将