労災一掃へ予防強化 長田野工業センターが安全大会
2019年07月04日 のニュース
一般社団法人長田野工業センターは、京都府福知山市長田野町の市企業交流プラザで安全大会を3日に開き、長田野工業団地立地企業の工場長や安全衛生担当者ら約80人が参加して労災ゼロへの機運を高めた。
全国安全週間(1日~7日)に合わせて毎年開いており、オブザーバー会員のアネックス京都三和の立地企業からも出席した。
開会あいさつに立った工場長会の平和悟代表幹事(大洋発條製作所)は「過去の労災事例を真摯に受け止め、安心安全な工業団地にしていきたい。本日が労災を一掃するまたとない機会となるように」と呼びかけた。
続いて工場長会の下部組織・安全衛生部会の藤田浩部会長(ユアサ化成)が、長田野工業団地内で昨年度に起きた労災事故が前年度比10件増の53件だったことを報告した。
事態を重く見て、今年度は予防策に一層努め、6月末時点ではこれまでの最少件数の4件にとどめており、「今後もこのまま維持していただきたい」と各社の協力を求めた。
無災害を5年間達成した日東薬品工業長田野工場を安全優秀企業として表彰したほか、工業団地で働く従業員らから募った安全標語の入賞作品を発表した。最優秀賞はサンキンに勤める秋田基伸さんの「手を出せば 挟まる危険 指せば高まる 安全意識 めざせゼロ災職場」が選ばれた。
安全研修では、日本転倒予防学会認定転倒予防指導士の池田ノリアキさんを招いて転倒災害予防をテーマにした講演を聴いた。
最後に「家庭の幸せを奪う労働災害を撲滅したい」「今から強い意志のもとに連携してゼロ災にチャレンジする」などのゼロ災宣言を唱和した。
写真=労災ゼロへの機運を高めた安全大会