斜面に無数のクレーター 大江山でウツギノヒメハナバチ
2019年06月04日 のニュース
丹後天橋立大江山国定公園の京都府福知山市大江町佛性寺、大江山鬼瓦工房周辺で、土中に巣穴を掘るウツギノヒメハナバチが群生している。巣作りで掘った土が穴の周りで盛り上がり、月面のクレーターのようになっている。
ウツギノヒメハナバチは地中営巣型のハナバチの一種で、国内では5月下旬から6月中旬にかけて成虫となり、ウツギ(卯の花)の花粉と蜜を集め巣穴へ運ぶ。
工房などがある酒呑童子の里周辺はウツギがあり、今年は1週間ほど前から成虫が姿を見せ始めたという。現在は工房前の斜面で無数の巣穴が見られ、巣の周りを成虫が飛び交っている。
工房そばにある日本の鬼の交流博物館の塩見行雄館長(70)は「以前は大江山グリーンロッジの駐車場付近で巣穴がたくさん見られましたが、駐車場にトイレができてからは工房周辺に移ったようです。ウツギの花が咲いている間はハチの姿を見ることができます」と話している。
写真=大江山鬼瓦工房前の斜面に、多くの巣穴が見られる