小中一貫「三和学園」開校 地域に根ざし魅力ある学校に
2019年04月09日 のニュース

京都府福知山市三和町千束に小中一貫校「三和学園」が9日、開校した。午前9時から式典が開かれ、来賓や地域の人、子どもたちが新しい学校のスタートを祝福した。
三和町内の児童数減少を受け、2015年に川合小と細見小が統合。更に今回、菟原小と細見小を統合し、三和中学校と合わせて小中一貫校とした。中学校の敷地内に小学校用の新校舎1棟を増築し、全体の愛称を「三和学園」としている。
式典は国歌斉唱のあと、大橋一夫市長が式辞を述べ、「これまでとは違う環境で戸惑うこともあるかもしれませんが、協力して楽しい学校にしてください」と子どもたちを励ました。
細谷恵滋校長は、開校にあたって協議や準備をしてきた地域への感謝を伝え、「地域唯一の小中学校として、みなさまの願いと信託に応え、魅力ある学校づくり、地域に根差した経営を進めます。子どもの将来の実現と地域の発展のため粉骨砕身し、新たな校風、歴史を築いていきたい」と決意を述べた。
来賓の祝辞のあと、大橋市長から細谷校長へ学園旗が手渡された。最後に全員で学園歌を歌った。
生徒会長の山崎碧君(14)は、「全校の人数が増え、にぎやかになってうれしいです。みんなで明るく元気な学校にしたい」と話した。
このあと、入学式があり、小学1年生10人、7年生(中学1年生)17人を迎えた。新入児童・生徒は、在校生や保護者らに迎えられながら会場の体育館へ入場し、席に着いた。名前を呼ばれると元気よく返事をして立ち上がり、入学の認定を受けた。
これで小学校の全校児童は78人、中学校は51人。三和学園は129人でスタートした。
写真=開校を記念し、学園歌を歌う子どもたち(9日午前9時35分ごろ)