7月豪雨の復旧工事終了 大江町総合会館
2019年04月04日 のニュース

昨年の7月豪雨で浸水被害を受けた京都府福知山市大江町河守中央、大江町総合会館の災害復旧工事が終わり、2日から利用できるようになった。同じく7月豪雨で浸水し、総合会館2階の成人教室で臨時開設していた市立図書館大江分館は同階の元視聴覚室に移り、2日からリニューアルオープンした。
■2日から使用開始■
総合会館は、1987年に完成した。市役所大江支所と隣接した造りになっていて、7月豪雨では7日午前9時20分ごろから浸水し始め、支所庁舎とともに午後1時から2時にかけて水位がピークになり、床上53センチに達した。
市が昨年10月29日から工事にかかり、イベントホールと玄関ホールの床を水に強い素材のものに張り替えた。またイベントホールの電動式移動観覧席の一部と玄関ホールのエレベーターを修繕した。
工事費は867万5千円。吉田和彦大江支所長は「長い間不便をかけていましたが、工事が無事完了しました。どんどん利用していただきたい」と呼びかけている。会館の利用は市役所大江支所で受け付けている。

■図書館大江分館もリニューアル■
市立図書館大江分館は、もともと会館1階に開設していたが、7月豪雨で浸水し、約2千冊の図書が水にぬれて読めなくなった。昨年9月7日からは、成人教室で本の貸し出しなどを再開していた。
1階の時は約2万5千冊の図書を収蔵していたが、新しい分館は2階で、床の耐久性を考慮して約1万3千冊に減らした。館内では夜久野町の旧3小学校で使っていた本棚や机などを再利用している。視聴覚室は1階の分館跡に移した。
2日には、多くの人たちが図書を借りるために訪れた。岸田哲典大江分館長は「装いを新たに再スタートしましたので、たくさんの人たちに来ていただければうれしいです」と話している。
写真上=床などが新しくなった大江町総合会館
写真下=新しい大江分館では、夜久野町の旧3小学校で使われていた机などを再利用している