LINEに光秀AIアカウント 福知山市が開設
2019年03月25日 のニュース

京都府福知山市とLINE株式会社(本社・東京都、出澤剛社長)がパートナーシップ自治体提携を結んだ。SNSのLINEを活用して観光振興などを進める。ゆかりの他自治体とも連携して明智光秀AI(人工知能)の公式アカウントを作成し、光秀を主人公にした20年の大河ドラマに向け、まちの魅力発信の強化、交流人口の増加などにつなげる。12月ごろに運用を始める。
明智光秀AIのアカウントは、LINEで友だち登録をして、「光秀に関連するスポットはどこ」「おすすめの観光コースは」といった質問を送信すれば、AIが自動で返信する。宿泊先の予約なども、行えるようにするという。
今後は、亀岡市や滋賀県大津市など光秀ゆかりの地とLINEが提携を結んで共同で運営し、光秀に関連するイベント情報なども発信する予定にしている。

■子育て関連の相談、キャッシュレス化も■
また子育て支援の相談を、LINEで手軽にできるシステムも整備する。既存の市公式アカウントをバージョンアップさせ、「子どもの予防接種はいつ?」「夜間の救急病院は?」などと書き込めば、AIを活用して返信する仕組みなどを想定。運用開始は新年度内としている。
電話や窓口で相談しづらい人も、気軽に相談できるほか、待ち時間がなくて済み、職員も複数人と同時にやりとりできる-といったメリットがある。
また今後は、防災や災害対策▽キャッシュレス化の推進▽行政サービスの効率化と情報発信の強化などの分野でも、互いの資源や知識を生かしつつ、先端技術も活用して取り組みを進める。
20日に市役所で記者発表があり、大橋一夫市長は「まずは明智光秀AIなど、新システムを活用いただけるよう、情報発信したい」とあいさつ。
LINE株式会社の執行役員、江口清貴さんは「光秀AIや子育て相談など、どんどん活用いただければとてもうれしい」と話していた。
写真=光秀AIのイメージ画面
写真=パートナーシップ自治体提携を結んだ大橋市長(左)、江口執行役員