地元で製造の商品、福知山公立大生が販促協力

2019年03月26日 のニュース

 京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学の学生による福知山デザインプロジェクトが、市内に工場を持つ企業から依頼を受けて、製品の販売促進に取り組んでいる。対象商品はロール式紙せっけん。市も取り組みに関わり、産学官連携の成功事例になれば-と、期待を寄せている。

 依頼をしたのは大阪府大阪市に本社を置く株式会社クリエイティア(竹内靖記社長)。三和町の工業団地「アネックス京都三和」の進出第1号企業で、ロール紙の製造を得意としている。主力商品はレジなどの感熱ロール紙や、インクジェットロール紙。将来のキャッシュレス化による需要減を見越し、「次の商品を育てたい」との思いから、市の産学官連携組織「パワーオンネット」の紹介を受け、大学に話を持ち掛けた。

 大学側も快諾し、課外活動をする学生団体「デザインプロジェクト」の代表・中村緋佑さんと須藤優さん、石黒将太郎さん、竹内就人さんの4人(いずれも地域経営学科2年)が担当することが決まった。

 昨年5月に3者協議をし、レジ用商品のほかに手がけるロールタイプの紙せっけん、あぶらとり紙などの中から対象を選択。持ち運びに便利で水さえあれば簡単に手洗いできる紙せっけんに絞り、学生の若い感性で販売促進の手法を考案し、実践するという方向性が固まった。

 このあと学生らでミーティングを重ねて、子育て中の親や介護関係者をターゲットにすることを決定。「使ってもらえれば良さがわかる」をコンセプトに設定し、活動の第一弾として、商品サンプルを保育園や高齢者福祉施設などに配布してモニタリングすることにした。

 サンプルのデザインも、学生が考案して作成。アライグマのイラストとともに、公園で遊ぶとき、トイレにせっけんがないとき-など、使用するシチュエーションも記載して商品を紹介。ネット通販会社のQRコードをつけ、すぐ購入できるようにもした。

 さらに別のQRコードで、アンケートのインターネットサイトに飛べるようにし、使い心地や使用場面を入力してもらい、学生が集計してデータを分析。今後の販促活動の参考にするという。

■中六人部保育園でサンプルを配布■

 下地の中六人部保育園へこのほど、学生らがサンプルを持参し、園児に感想を聞いたりした。紙が溶けて泡立つ様子に「マジックみたい」「いい匂い」と反応は上々。サンプルは、持ち帰って保護者にも使ってもらう。

 今後も高齢者福祉施設などに配布し、モニタリングをする予定。口コミでの拡散、インターネットショッピングサイトへの訪問者増に向け、取り組みを加速させていく。

 学生メンバーたちは「地域密着の大学なので、市内に工場のある企業の力になれてうれしいです。この取り組みを成功させて、良い事例を作ることで、今後のプロジェクト活動への弾みにもしたい」と力を込める。

 保育園での調査に同行したクリエイティアの森本一朗会長(63)は「QRコードでのアンケート調査など、集計もしやすいし、若者ならではの感性で取り組んでもらっていることに、とても感謝しています。これからの展開も楽しみです」と期待していた。

 

写真=園児に試してもらい感想を聞いた

写真=ロール式紙せっけんの販促に取り組む学生と関係者ら

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