センバツ成美のエース小橋(中) きっかけは祖父とのキャッチボール
2019年03月12日 のニュース

センバツ甲子園に出場する京都府福知山市の福知山成美高校野球部。2年生の春からエースとなった小橋翔大投手(2年)=成和中出身=は、小学2年生で野球を始めた。きっかけは、隣の家に住む祖父・松井博孝さん(74)とのキャッチボールだった。
松井さんは、今でも現役の選手として活躍する生粋の野球人。70歳以上の選手でつくる福知山古希倶楽部では内野手と投手を務める。
「翔大は野球が好きやから、暇があったらキャッチボールなどの練習をしていた」と松井さん。伸びのある球を投げるようになった中学2年生までは、ピッチング練習の捕手役をしていたという。
「今では、速い球はよう受けんので、キャッチボール程度のことを時々やっている。ええ球を投げるようになった。捕手の構えたところにボールが行っていて、コントロールは良い。ホップする感じの球筋」と太鼓判を押す。
自宅のガレージには、自作のティーバッティング用ネットを張り、トスを投げた。「右打ちよりも1歩目が速いから」と左打ちを教えたのも松井さんだった。
小橋投手は打撃にも定評があり、昨年の秋季大会では打率4割を超えた。小橋投手は「打撃は好きですね。投手なので気楽に打てます」と話す。
小さいころ、テレビで野球中継を祖父と一緒に見ている時、「次はどこに投げたら打ち取れるか、投球術を教えてもらいました。それは今でも生きています」と小橋投手。
「必ずおじいちゃんを甲子園に連れていく」との約束を果たした。「おじいちゃんには、小さいころから教えてもらっているので、甲子園で投げる姿を見せられるのは一番うれしいことです」
松井さんは「甲子園では、とにかく大きな声で校歌を歌ってほしい」と孫の活躍を願う。
写真=祖父・松井さんのトスを打つ小橋選手