【丹波市春日町】長谷大池でワカサギ釣りを初体験

2019年03月01日

 兵庫県丹波市春日町国領の長谷大池で、ワカサギ釣りが楽しめる。毎年、10月から4月までが遊漁期間。山に囲まれた静かな湖の浮桟橋で、ゆっくりと釣りができる。

 北近畿でワカサギが狙える数少ない釣り場の一つ。近隣市のほか、大阪、四国などの遠方からも愛好家が足を運んでいると聞き、2月26日に現地を訪れて体験した。

 福知山市街地から40分ほど車を走らせ、現地にとりあえず到着したが、ワカサギ釣りの経験は全く無い。ブラックバス釣りなどで一般的なサイズの釣り竿を持って行ったが、長谷大池釣り池センター管理人の井尻明さんに「その竿では無理や」とダメ出しを食らった。

 「ワカサギは体長10センチ前後の小さな魚で、針に食いついたのを見るには、竿先にかなりの柔らかさが必要です」という。

 借りた竿は井尻さんの手作りで、リールには水深計もついていた。「この池は深いところで10メートルほどある。魚がいる層をそれで探して」という。

 長さ7ミリほどの針が数本ついた仕掛け、ベニサシと呼ばれる虫餌も購入。持ってきたクーラーボックス、バケツ、はさみ、いすと合わせて準備万端で桟橋へと移動した。

 午前7時ごろで、快晴だが冷たい強風が吹き、仕掛けにエサを付ける手がすぐにかじかんだ。冷える指先を何とか動かし、用意を終えて仕掛けを水中へと沈めていった。

 底まで降ろしてから少し引き上げ、水深を1メートルごとに変えて反応をうかがった。すると、水深8メートル付近で竿先がしなった。それを2、3回確認してから巻き上げると、水中に小さな魚の姿が見えた。

 しかし、針がかりが甘かったのか、水面すれすれで逃げられてしまった。一気に気持ちが落ち込んだが、めげずに餌を付けて再投入。

 同じ深さで反応があり、今度はじっくりと待つ。すると、竿がほとんどしなったままになった。慎重に糸を巻くと、銀色で細長い体長12センチほどの魚が釣れ、水を張ったバケツに移した。

 何はともあれ、1匹釣れたことで「ひと安心」。ところがこのあと、魚の気配が全く無くなり、午後2時ごろに切り上げた。帰り際に、ワカサギ釣り歴30年ほどで、この池にもよく来るという綾部市の男性に話を聞くと、「いつも午前中によく上がるけど、きょうは食いが悪いね。お疲れさま」と気さくに応えてくれた。

 釣果は1匹だけだったが、次第に暖かくなった日差しの下、自然に囲まれてのんびりできたことで、不思議と満足した。「また来よう」。そう考えて釣り場を後にした。

 同センターは水曜日が定休日。ほかの曜日は午前6時から午後4時30分まで営業している。遊漁料として1600円が必要。竿などを借りる場合は別料金がいる。ヘラブナ釣りも出来る。

 問い合わせは同センター、電話0795(70)7400へ。

週末の舞鶴湾の潮位

 【2日】満潮=15時16分(7センチ)、23時9分(10センチ)▽干潮=6時47分(マイナス11センチ)、18時26分(6センチ)

 【3日】満潮=14時52分(6センチ)▽干潮=7時26分(マイナス11センチ)、18時51分(4センチ)

写真1=借りた竿で、さあ釣るぞ!

写真2=この日の最初で最後の1匹

写真3=長谷大池

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