野生ケシなど撲滅運動 身近にある〝危険な花〟「見つけても抜かないで」 京都府が今月末まで

2025年06月10日 のニュース

 薬物乱用を未然に防止するため、京都府は、ケシを確認しやすい5、6両月を「不正大麻・けし撲滅運動」期間として、パトロールなどで野生株の除去作業を進めている。自宅の庭や道端など身近な場所に生えていることもあり、福知山市内を管轄する府中丹西保健所は「発見時には抜かずに保健所や警察に連絡をお願いします」と協力を呼びかけている。

大麻草やアヘン系麻薬の原料になるケシは、法律により所持や栽培が厳しく規制されている。発見者が自ら引き抜いた場合でも罪に問われる恐れがある。京都府内では野生の大麻草はほとんど見つかっておらず、対象はほぼケシとなっている。

 ケシは園芸用のオニゲシやヒナゲシなどの「植えてもよいもの」と、「違法となるもの」に分けられる。

主な違法ケシは、花びらが4枚で薄紫や赤色の花が咲くアツミゲシ(セティゲルム種、開花時の草丈は50センチ~100センチほど)、花びらは4枚で花色が赤、桃、紫、白などのケシ(ソムニフェルム種、同100センチ~160センチほど)がある。いずれも茎を抱き込むように互い違いの葉が生えるという特徴で、植えてよいものと見分けることができる。

同保健所によると、管内で違法ケシを確認できたのは昨年14カ所、今年は現時点で7カ所。一度根付くと複数年にわたって咲き続けるが、「道端や公園の一角など、普段何気なく通る場所にも見られるため、もし発見した場合は情報提供をお願いします」としている。

見つけた場合は府中丹西保健所、電話(22)6382か、福知山署、電話(22)0110まで。


写真上(クリックで拡大)=府内で発見されたセティゲルム種のケシ(いずれも京都府提供)
写真下(クリックで拡大)=植えてもよいヒナゲシ

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