神主さんは元電車の運転士 庵我神社

2024年02月19日 のニュース

 京都府福知山市中(なか)の庵我神社にある高良厄除神社の例祭が、18、19両日に営まれた。10年間にわたって神社の長の宮司を務めた絹川明夫さん(78)に代わり、2月から田邊弘二宮司(60)が就き、初めての神事。引き締まった表情で厄除けの祈祷を行い、参拝者が開運などを祈願した。

 猪崎在住で、JR西日本の運転士をしていた田邊宮司。以前から付き合いがあった大原神社=三和町大原=の林秀俊宮司(67)に憧れを抱き、2022年に退職して神職(神主)の道に飛び込んだ。

 それから京都国学院=京都市=で学び、元伊勢籠神社=宮津市=での実習も積んで、宮司になるための資格を今年1月に取得。林宮司の紹介もあり、絹川さんに代わり重責を担うことが決まった。

 庵我神社の宮司になって初めての神事が、今回の厄除け例祭。「より良い例祭に」と気合十分で準備をし、総代ら氏子と協力して茅の輪、ちょうちんなどを設置し、当日を迎えた。

 初日の18日は、続々と訪れる参拝者への対応、厄年の人らに対する祈祷などで大忙し。それでも、祈祷では玉串奉てんの作法を丁寧に説明するなど、気くばりを忘れずに務め終えた。

 田邊宮司は「まだまだ新米ですが、氏子のみなさんに支えられ、例祭を営むことができました。今後は、御祭神の天穂日命や神社について、多くの人に知ってもらうため、多彩なイベントをしていきたい。たくさんの人が参拝する神社にして、地域貢献につなげられればうれしい」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=玉串奉てんの作法を説明する田邊宮司

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