【敬老の日】福知山の元気なお年寄り(2) 80歳のスイマー宮澤千昭さん

2023年09月17日 のニュース

 18日は社会に長年貢献してきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う敬老の日。これに合わせ、各分野で活躍がキラリと光る、元気な京都府福知山市内のお年寄りを紹介する。2人目は傘寿の男性スイマー宮澤千昭さん。

■世界マスターズで銅獲得 80歳のスイマー■

 世界マスターズ水泳で、銅メダルを獲得した傘寿の男性スイマーで、水泳仲間から“レジェンド”の愛称で親しまれる宮澤千昭さん(80)=新庄=。毎週欠かさず福知山のスクールに通い、1時間で1800メートルを泳ぐ。100メートルの自己ベストは、今冬に出した1分23秒92。「もっと速く」と、さらに高みをめざす。

 幼い頃から「和久川で友人と泳いでいた」という宮澤さん。修斉小学校を卒業後に、父の転勤で京都市に移住し、中学時代は水泳に縁がなかったものの、入学した嵯峨野高校で先輩に誘われ、水泳部に入った。

 100メートルを1分5秒台で泳ぎ、高校3年のときには男子800メートルリレーのメンバーとして、会津若松国体にも出場。立命館大学に進んだあとも、水泳部で水球をメインに、熱心に取り組んでいた。

 しかし、東京の建設会社に就職し、ここから水泳とは無縁の生活に。その後、実家の母が亡くなり、24年前に父の面倒を見るため、福知山へUターン。74歳のころ、地元の友人からスクールに誘われて入会し、約60年ぶりに水泳を再開した。

 「水泳は腰に負担がかからず、自分に合っていると感じ、また魅力にはまりました」とにっこり。翌年からは、各地の大会にも参加するようになった。

 基本の練習は週2回だが、大会前は3回に増やす。8月2日~11日に九州3県で行われた「世界マスターズ選手権2023」にも、入賞をめざして猛特訓を積んで挑んだ。

 部門ごとに参加標準記録があり、男子100メートル自由形の80~84歳の部は2分0秒75。宮澤さんは、この記録を楽々突破していて、出場の権利を得ていた。

 同部にはイギリス、オランダ、カナダなど外国人も多く参戦し、レースは12人による一発勝負。水温が普段のプールより冷たく、宮澤さんは体調があまり良くなかったが、無我夢中で泳ぎ切り、1分27秒84で3番目にゴールした。「表彰台からの景色は最高でした」

 宮澤さんは「水泳を始めてから、規則正しい生活を意識するようになり、より健康になりました。できる限り今後も続けて、大会にも積極的に参加したい。記録は維持するだけでも大変ですが、1分20秒をめざして頑張りたい」という。

 

写真上から(クリックで拡大)
銅メダルを手にする宮澤さん
福知山のスクールで泳ぐ宮澤さん

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