公立大で入学式 2学部全学年そろう

2023年04月04日 のニュース

 京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学(川添信介学長)の入学式が3日、中ノの市厚生会館であり、全国から集まった新入生・編入生216人が新たな門出を迎えた。これで、文系、理系の2学部とも1年生から4年生まで全学年がそろい、学生総数は858人となった。人口7万6000人ほどの地方都市で800人を超える若者が暮らし、学ぶことによる波及効果は大きい。

 公立大は、2016年度に文系の地域経営学部のみで開学し、20年度に理系の情報学部を加えて2学部体制となった。地域に入って学ぶ地域協働型教育を特色にしている。

 両学部の定員は1学年各100人で、今年度の新入生は計209人(地域経営学部104人、情報学部105人)、新2、3年生編入は計7人(同6人、同1人)だった。

 入学式は新型コロナウイルス禍で中止や保護者の入場を制限するなどしていたが、4年ぶりに通常開催に戻した。学生の多くはマスク姿だった。

 入学生代表の宣誓を務めた情報学部の大町凛さん=福知山市出身、府立工業高校卒=は、高校在学中の学びから、情報技術による地域社会への貢献を志して公立大に進んだ。

 「これまでお世話になった方々への感謝を忘れず、大学生活での友人、先生方、地域の方々との出会いを大切にして、それぞれの目標に向かって、互いを高め支え合いながら、地域社会に寄り添い貢献できる人材となれるように励み、精進し続けることを誓います」と決意を述べた。

 式辞に立った川添学長は、コロナ禍に振り回されて高校時代を過ごした入学生たちに向けて、「大学で何を学ぶのかは、基本的に学生の自由な決定に委ねられます。本学は、新型コロナウイルスを経てきたみなさんの大学の『自由』への期待に応え、その活動と成長をサポートしていくことを約束します」と激励した。

 2階席では保護者が我が子の姿を見守り、式前後には公立大吹奏楽サークル・トゥッティが演奏で歓迎した。

 

写真=入学生代表の宣誓をする大町さん

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