両親が営んだ「りんごの木」から脚本 NHK・FMでドラマに

2023年03月21日 のニュース

 京都府福知山市厚中町出身の足立聡さん(46)=東京都=が脚本を手がけたラジオドラマ「ホットサンド」が4月15日、NHK・FMで放送される。午後10時から50分間の全1回で、主演は常盤貴子さん。足立さんの両親が市内で営んでいた喫茶レストランをイメージし、発想を膨らませて書いたという。

 足立さんは、福知山高校、近畿大学演劇科を卒業後に上京。6年ほど前から、ドラマの脚本を書くようになり、2021年には「第49回創作ラジオドラマ大賞」で、脚本「手を振る仕事」が大賞に選ばれた。NHK・FMで放送されて話題を呼び、21年度に放送されたテレビ、ラジオの中から優れた番組を表彰する「第48回放送文化基金賞」のラジオ番組部門で、最優秀賞を受賞。「ラジオドラマの本領を発揮した作品」と、高い評価を受けた。

 ラジオドラマの脚本4作目となる今回は、売れない役者だった芦田あやみが、40代半ばで東京から関西の実家へ戻り、ホットサンド専門店をオープン。そこへ女子高生ののどかが訪ねてきて-という物語が展開される。

 足立さんの両親、宏三さん(77)と鈴子さん(76)が、1977年~2006年に厚中町で経営し、市民に親しまれていた「りんごの木」から、アイデアを得た。

 足立さんは「りんごの木でアルバイトをしていた2人の女性が、この話を書くきっかけになりました。目の前の市民病院に出前をしていて、この2人が出前をする姿が、とても記憶に残っています」という。

 当時の印象について、「2人はとにかく出前が速かった。食べ物を持っているのに速かった。そして何か鬼気迫るものを感じた」と振り返り、「あの出前の景色を再現したいなって思い、書きました。聴いて頂けたら幸いです」と呼びかけている。

 

写真=2006年まで営業した「りんごの木」と足立宏三さん、鈴子さん夫婦

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