福知山市の2023年度予算は過去最大 「将来へ投資」

2023年02月24日 のニュース

 京都府福知山市は、2023年度当初予算案を発表した。一般会計の規模は前年度当初比9%増の471億円と過去最大。将来への投資をはじめとする積極型の予算で、22年度から始まったまちづくりの指針「まちづくり構想 福知山」の取り組みを本格化させる。特別・企業会計を合わせた総額も7・7%増の995億5100万円(以下原則100万円未満切り捨て)で過去最大。予算案は24日午前10時開会の市議会3月定例会に上程した。

 まちづくり構想は2026年までが計画期間。65歳以上の高齢者人口がピークを迎え、社会環境が大きく変わる2040年も幸せに住み続けられるまちを目指している。

 大型のハード事業としては、廃棄物の処分容量を確保するため、牧の市環境パークで第4期埋め立て処分場の整備に4億5100万円▽三和地域交流拠点とする三和荘と関連施設の施設改修に4億9900万円▽老朽化した地域公民館の大規模改修に5億9600万円▽つつじが丘・向野団地建て替えに13億7500万円などを計上した。

 子育て、福祉、教育、環境、産業といった幅広い分野で新規事業、事業拡充を実施。9月から1医療機関での3歳から中学生までの入院外医療費は自己負担額を1カ月200円とし、新たに高校生の入院費も1カ月200円までとする。

 このほか、公立保育所で使用済みおむつの処理を始め、民間での処理経費への補助をする。介護や保育の人材確保、企業誘致促進のため工場の新設や建て替えなどへの奨励金にも予算を組んだ。

■投資的経費増え、市債は増加■

 歳入は、市税が前年度当初比3%増の118億4900万円だが、市税などの増加に伴い、実質的な普通交付税は1億5千万円減となる。財政調整基金からは、光熱費高騰に対応するため3億6千万円を繰り入れる。市の借金にあたる市債は、投資的経費の増加で前年度当初比で30億円増の56億6200万円とした。

 さらに、旧3町との合併特例措置の縮減に備えてきた合併算定替逓減対策基金3億7800万円を当初の計画通り全て取り崩す。

 歳出では投資的経費が前年度当初比65・5%増の88億4千万円、施設管理などに必要な経常的経費は2・3%増の345億7千万円となる。

 全体の基金は、年度末で前年度当初比15・2%減の87億6600万円になる見込み。

 全会計の実質的な市債の年度末残高は、前年度当初比2・5%増の395億9千万円。市民一人当たりでは6千円増えて15万5千円となる。

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