大江山の鬼伝説―鬼退治メンバーの武将印を販売

2023年01月27日 のニュース

カラフルな絵柄で討たれた酒呑童子も

 大江山の鬼伝説が残る京都府福知山市大江町で、鬼を退治した名将、源頼光らの「武将印」が販売されている。地元の住民自治組織、大江まちづくり住民協議会による取り組みで、武将らのイラストをカラフルに描き、大江山や大江町を広くPRしている。

 大江まち協のメンバーと地元有志の計約10人が昨年5月の大型連休中に、大江山のふもとにある大江山グリーンロッジ(佛性寺)で特産品や食べ物などを販売するミニマルシェを開催。1人の客が、大江山や鬼伝説にちなんだ土産物を求めたが、これといった物が無く、要望に応えることができなかった。

 このため協議会の農業・観光・経済活性化部会(岡垣清己部会長)が、御朱印や御城印ブームを受けて、大江山をPRできる武将印を作る計画を立てた。

 武将印は8種類あり、鬼退治に出掛けた頭領の源頼光のほか、藤原保昌、頼光の家来で四天王と言われた渡辺源吾綱と坂田金時、碓井貞光、卜部季武、頼光の息子で鬼ケ城での鬼退治をした源頼国の7人、さらに頼光一行に倒された鬼の酒呑童子も対象にしている。

 台紙には、武将らの名前と顔があしらわれていて、「大江山の鬼退治 むかし丹後の大江山 鬼ども多くこもりいて」などの文言が入っている。武将らの顔は市内在住の漫画家の女性が描いた。

 ハガキサイズで、計800枚作った。作製にあたっては、市の地域づくり組織活動支援プロジェクト事業交付金を活用した。

 1枚500円で販売。京都丹後鉄道大江駅(河守中央)や大江まち協事務局(同)、大江山グリーンロッジなどに置き、印や日付を入れるようにしている。

 武将印の取り組みを進めてきた協議会副会長で、同部会の迫田厚副部会長(72)は「コロナ禍でイベントが減る中、大江山の鬼伝説についてもPRする機会が減っていました。鬼伝説に関心が薄い人たちにも、武将印の販売を通じて、広く知ってもらえればありがたい」と望んでいる。


写真=8種類ある武将印

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