万一の災害に備えて 住民参加の防災訓練が各地で行われる

2022年09月05日 のニュース

 京都府福知山市地域防災訓練(市主催)が4日に市内であった。新型コロナウイルス禍3年目を迎えて感染防止と社会活動の両立が求められる今、いつくるか分からない災害に備えて、同日は行政の訓練とは別に、住民が集まる防災訓練が各地で行われた。

 市地域防災訓練の日に合わせて開かれる自治会など地域主体の自主防災訓練は、例年なら1万人規模の参加があるが、新型コロナの影響で一昨年度は4千人程度に減少。昨年度は市の依頼で避難所などに集まるような訓練は中止となっていた。

 今年度は感染対策を踏まえて119自治会が地域防災訓練の日を中心に自主訓練を計画。避難行動、避難所開設、救護など、これから行われる訓練を含め、6千人超の参加が見込まれている。

応急手当てと初期消火、実践訓練で再確認
内田町自治会


 内田町(荒木清繁自治会長、100世帯)は同日、集会所などで応急手当てと初期消火の訓練をした。

 一昨年度は中止、昨年度は通話メールアプリ・ラインを用いる緊急連絡訓練をしていて、住民が集う現地訓練は3年ぶり。市消防団大正分団から講師を招き、胸骨圧迫、AED(自動体外式除細動器)の応急手当て、消火器と消火栓の扱い方を学んだ。

 胸骨圧迫は救急車が到着するまで絶えず続けなければならないことを教わり、住民たちは「これは一人では大変。みんなで交代してやる必要がある」とうなずいた。

 荒木自治会長は「組長会の中で『自主防災活動は意識せずにできるようになることが大切』との意見でまとまり、初心に帰って訓練をすることにしました。きょう一日で完璧とはならず、住民の防災意識への関心が高まるきっかけにしたい」と話していた。


写真=AEDの使い方を学ぶ住民たち(内田町、けやき集会所)

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。