コロナで交流できぬ中、島原と福知山結ぶ友好の紅梅が開花

2021年03月07日 のニュース

 京都府福知山市と長崎県島原市の姉妹都市提携を記念して、38年前に福知山市役所前に植えられた紅梅が咲いている。新型コロナウイルス禍で今年度は交流ができておらず、両市は色付く友好の花に、早期再会の願いを託す。

 江戸時代の1669年(寛文9年)、福知山藩主だった松平忠房が島原藩に国替えになり、「島原の乱」後の島原に善政を敷き復興させた歴史的な縁をきっかけに、1983年3月1日に姉妹都市提携を結んだ。紅梅はその時、福知山市役所前で、来訪した島原市民と一緒に植えた。

 以降、交流は絶えず続き、交互に現地を訪れる親善訪問団をはじめ、災害時にはボランティア派遣などでも支え合ってきた。

 毎年の福知山マラソンには、ランナーや郷土料理・具雑煮のふるまいなどで島原市民が訪れることが恒例だが、今年度はコロナでマラソン大会が中止に。島原の特産品を取り寄せるスイーツフェスティバルもなく、接点を持てないまま月日が流れた。

 今年は3月に、両市でそれぞれの市役所庁舎でPR動画を上映するなどして機運を盛り上げている。そのさなか、「花で気運を後押し」とばかりに、福知山市役所の紅梅が見ごろを迎えた。姉妹都市交流を祝うかのように、例年より1週間近く早い開花となった。

 2年後に島原からの親善旅行団を迎える市は「島原市と一緒にコロナを乗り越えて、再会した時には更に交流を深めたい」。開花の知らせを受けた島原市も「友好の証しとして植樹した紅梅が立派に咲いている姿を見て大変うれしく思います」と喜んでいる。


写真=色鮮やかに咲く市役所前の紅梅

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