【由良川水系】アマゴ釣り解禁 記者は北原川で1時間に6匹
2023年03月16日

由良川漁業協同組合(日和隆組合長)は16日午前6時、京都府福知山市内など管内の由良川水系でアマゴ釣りを解禁した。毎年、解禁日には取材を兼ねて釣りをしているが、ここ2年ほど、実力不足で釣果が振るわない。「今年こそは」と思い、大江町の渓流・北原川で竿を伸ばした。
まだ夜が明けないうちに現地へ着いたが、すでに各ポイントには4、5人ほど釣り人の姿があった。目当ての場所にも数人いたが、その間に入れてもらい、準備をしながら解禁時間を待つ。
徐々に明るくなり始めた午前6時、他の釣り人に交じってそっと仕掛けを水面に流すが、釣れない。焦りを感じつつポイントを移して仕掛けを落とすと、ぶるぶるとした振動が手に伝わった。久しぶりに小気味のいい手応えがうれしい。竿を立てると銀色にきらめくアマゴの姿が見えた。
慎重に取り込み、その後も立て続けにヒットした。少し食いつきが悪くなってからも、仕掛けの流し方を変えるとまた釣れた。ずっしりとした重みで、きょう一番の体長19センチ。その後もしばらく粘り、1時間ほどで16センチ~19センチが6匹の釣果となった。
隣で手際よく魚を上げていた市内在住の男性(69)は「今年は小ぶりのものが多いですが、釣れると楽しいですね。いつも家族で食べています」と笑顔を見せていた。
釣り上げた魚は、出勤まで時間があったため、家に戻って塩焼きにした。さっぱりとしたサケのような味わいで、身もほくほく。久しぶりに食べたこともあり、格別の朝食になった。
■秋ごろまで楽しめそう■
漁協によれば、北原川では約30人ほどが解禁時間に釣りを楽しみ、管内の各場所でも2、3人ずつの釣り人が訪れていたという。また「放流したポイントでも人が入っていない場所があったので、まだまだ、魚が残っている所はありそうです。秋ごろまで釣れるので、多くの人に楽しんでもらえればうれしい」と話している。
アマゴ釣りには市内の釣具店などで買える遊漁券がいる。問い合わせは由良川漁協、電話0773(22)2844へ。
写真=1時間ほどで6匹を上げた