みわウリ物語を中心に、秘話や写真掲載 市動物園の歩みを書籍化 前園長の二本松俊邦さん
2026年05月23日 のニュース
息子の獣医師 昭宏さんと共著
一世を風靡した京都府福知山市の市動物園のみわちゃんとウリ坊の物語が、書籍化された。今年3月末で園長を勇退した二本松俊邦さん(81)と、息子で獣医師の昭宏さん(54)の共著。東京都内の出版社から声が掛かり、出版が決まった。動物園がまちに誕生したいきさつ、これまでの歩みが写真とともに収められている。
俊邦さんの父・幸男さん(享年88歳)は1978年の市動物園の開設に携わり、初代園長を務めた。95年には俊邦さんが副園長に、99年からは3代目園長に就任。長男の昭宏さんも獣医師として、2004年から動物園に携わり、親子3代で動物園の発展を支えてきた。
書籍化は、今年3月末で2人とも退任するのを前に、昭宏さんが「動物園誕生の経緯を含めて本として記録に残そう」と提案したことがきっかけ。昭宏さんが俊邦さんにインタビューを重ね、構成や原稿整理を進めたという。当初は自費出版も視野に入れていたが、みわちゃんとウリ坊の写真集を手掛けた青志社から打診があり、出版が実現した。
本のタイトルは『福知山市動物園 みわちゃんとウリ坊からの贈り物』。幸男さんが初代園長を務めた経緯、しばらく無料だった期間のにぎわい、はく製のライオンに群がった子どもたち、経営危機に陥った時代についても紹介している。
2010年には、親と離ればなれになって保護されたイノシシの子ども・ウリ坊の背中に子ザルのみわちゃんが乗って園内散歩する姿がテレビや新聞で取り上げられ、一躍全国的な人気に。年間約6万人だった入園者は19万人にまで増えた。
著書では、みわウリのブーム後に、テナガザルの桃太郎がバラエティー番組「天才!志村どうぶつ園」で瀧本美織さんと共演したことや、ロバの背中にヤギが立つ姿が人気を集めたエピソードなども収録。俊邦さんが撮影した秘蔵写真51点も掲載している。
四六判並製264ページ。価格は税込み1870円。福知山市内では、25日からTSUTAYA AVIX福知山店や福島文進堂福知山駅南町店、プラント3福知山店の宮脇書店で販売開始される。またネット通販でも購入できる。
俊邦さんは「1951年の福知山信用金庫の創立30周年記念事業をきっかけに、御霊公園でタイワンザルなどの飼育が始まり、それがのちの動物園につながっていった。今となっては、自分しか知らない歴史も多い。書籍化はうれしい半面、恥ずかしい思いもあるが、福知山にとっても歴史的価値のあるものになったと思う」と話している。
昭宏さんは「たまたま縁が重なって商業出版できた。僕が知らなかった父のことも分かり、家族への理解をより深めることができ、良い機会になりました」と話している。
写真(クリックで拡大)=動物園のいきさつをまとめた二本松俊邦さん(左)と昭宏さん








