地域で共に暮らすには「互いに知る心が大事」  障害ある人ら思い語る

2026年03月29日 のニュース

 「当事者・当事者家族から学ぶ福祉を考える会」がこのほど、福知山市駅前町の市民交流プラザで開かれた。足に障害がある人とダウン症の息子がいる親が、普段抱えている思いや考えを話し、福祉問題に関心がある人ら約30人が耳を傾けた。

 地域で誰もがともに暮らすために何が大切かをみんなで考えようと、市社会福祉協議会が主催した。

 ひざと股関節に人工関節が入っている市身体障害者団体連合会長の樋口智子さんは、「見えにくい障害」について言及。「私は杖を持たずに歩けるため、健常者が身障連の会長をしていると思われることがある」と話し、見え方や聞こえ方は人それぞれで、自身と同じように一見すると障害があることが分からない人がいると説明。その上で、「互いのことを知らないと、思いやるのは至難の技。互いに知りたいという心が大事」と呼びかけた。

 福知山障害児(者)親の会会員の和久典子さんは、ダウン症の次男の誕生時、3歳の長男のことも心配だったという。長男は小さいころ、弟に対する周囲の目を気にしていたが、長男が所属する学童野球チームや地域の人が、次男に対して自然に接してくれた-と振り返った。そうするうちに長男は弟のことを素直に受け入れるようになり、友だちに「自分の弟は障害があるんや」と自然に伝えてくれたことが一番印象に残っていると語った。

 市社協職員の竹本悠二さんは「顔の見える関係とよく言われるが、顔が見え合う関係が大事。一方通行ではなく双方向で、知り合う、分かり合うことが、障害の有無にかかわらず、人との付き合いのなかで大事になると感じた」とまとめた。

写真(クリックで拡大)=思いを語った樋口さん(左)と和久さん

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