公立大生企画でボーナス実現 B型事業所利用者に贈る

2026年03月13日 のニュース

 障害のある人の所得向上をめざすプロジェクトに取り組む福知山公立大学の学生団体「グロウスパイラル」(伊藤群晴代表)は11日、福知山市勅使の就労継続支援B型事業所「あまづキッチン」に、クラウドファンディング(CF)で集まった寄付金の一部をボーナスとして贈った。初めてのボーナスを受け取った11人の利用者たちに笑顔があふれた。

 プロジェクトは、B型事業所における全国の平均工賃が時給換算で243円(2022年度)にとどまる現状を知った学生たちが、「働きが正当に評価される仕組みをつくりたい」と企画した。あまづキッチンと協力してオリーブの搾りかすを使った焼き菓子「オリーブフリアン」を開発。1個売れるごとに30円をボーナスとして還元する仕組みを考えた。

 昨年12月1日から今年1月15日まで実施したCFでは、目標額30万円を大きく上回る111万円の支援が寄せられた。

 返礼品として贈るフリアンは546個分となり、還元分は1万6380円。これに加え、店舗で使える食事券や利用者の手紙を返礼品に加えてもらったことへのお礼として4万円を上乗せし、5万6380円をボーナスとして贈った。

「お出かけに使う」利用者に笑顔

 贈呈式は同店であり、伊藤代表(2年)が協力への感謝を述べたあと、利用者に目録を手渡した。

 ボーナスを受け取った利用者からは「初めてのボーナスでうれしい」「お出かけの時に使いたい」「好物のから揚げを買いたいです」など、喜びの声が上がった。

 あまづキッチン管理者の織戸和歌菜さん(45)は「ボーナスを支払いたい気持ちはありますが、現実はなかなか厳しい。学生さんたちのアイデアや発信力を通じて支援につながったことは大変ありがたい」と話していた。

 商品開発は最終段階に入っており、5月ごろから返礼品の発送を開始する予定。今後はオンラインサイトや地域イベントなどでの販売も構想している。

 伊藤代表は「取り組みを通じて、B型事業所で働く人たちの現状を知ってもらうきっかけになった。まずは返礼品をしっかり届けきり、将来的には福知山を代表する菓子として選ばれる商品に育てたい」と意気込んでいる。

 

写真(クリックで拡大)=ボーナス5万6380円を贈った

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