市の新年度予算案を見る(下) 滞在型観光への転換に力 国内外からの誘客図る

2026年03月07日 のニュース

 京都府福知山市は、今年11月に再建40周年を迎える福知山城天守閣を中心とした観光施策に力を入れる。市内各地にある歴史、文化、食、自然などの「福」を観光資源として売り出し、関西圏や東アジア圏の観光誘客、消費拡大につなげる。

 市によると、市内の観光は通過型が多く、滞在時間が短いことから、地域経済への波及につながる観光誘客が十分に図れていないことが課題となっていた。このため、市は昨年2月、観光施策の指針となる福知山観光アクションプランを官民連携で策定した。

 従来の通過型観光から滞在型観光への転換や、待ちから攻めの観光プロモーションなど、4つの重要施策を柱に、台湾でも縁起が良いとされる「福」の文字に着目し、福知山の「福」を売り出す観光施策を官民連携で展開する。

 2025年度から27年度までの3年計画で、メインターゲットとして、国内では関西圏からの観光客の滞在時間延長を、訪日外国人については台湾を中心とした東アジア圏からの誘客を、それぞれめざす。

 新年度は、前年度比500万円増の3030万円を計上。完成した観光ビジョンのロゴマークを広く発信するほか、「福」を生かした集客イベントや、福知山での宿泊を伴うツアーを企画する旅行会社への補助事業を継続する。

 台湾で認知度の高いインフルエンサーを活用したSNSでの情報発信や福知山城の景観整備を引き続き行うほか、大阪市内で開設するアンテナショップで注文を受け付け、地場産品を生産者から直送する新たな取り組みも計画している。

パネル展など、福知山城で記念事業

 福知山城天守閣では、再建40周年記念事業として、再建前後の様子が分かる写真パネル展を年度通じて開催するほか、2代目城主の豊臣秀長に関する資料展示に加え、限定デザインの記念切手や御城印の販売、PR動画制作などを行い、国内外へ城の魅力を発信する。新年度は火曜日も開館し、年末年始のみの休館にして対応する。

 また27年度に市制90周年を迎えることから、27年2月ごろに福知山城周辺で桜の植樹を予定している。

大江町の鬼瓦公園、再生し誘客促進

 大江駅前の鬼瓦公園の再生事業に取り掛かる。観光客を迎える玄関口に立地しており、魅力向上や誘客促進を図る。新年度は、地元出身篤志家の寄付を活用して、老朽化した屋根付き鬼回廊などの修繕とともに、福知山公立大学、京都工芸繊維大学と連携し、リニューアル案を考案。2027年度に本格的なリニューアルに着手する。

ファームガーデン、再整備が本格始動

 夜久野町平野のファームガーデンやくの(道の駅農匠の郷)は、28年度のリニューアルオープンに向けて本格的に動き出す。公募型プロポーザルで、全天候型遊具広場、カフェの整備案を提案した民間事業者を優先交渉権者に決定。当初予算案では、実施設計費として8666万円を計上し、体験型、滞在型観光拠点へと再整備する。


写真(クリックで拡大)=観光施策の中心となる福知山城(市提供)。桜の植樹も予定する

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