修理を通じて交流深めるWAクラブのリペアカフェ 思い出の品が直って笑顔

2026年01月05日 のニュース

 壊れた家電や衣類などを、ボランティアが無償で修理するリペアカフェが、京都府福知山市三和町上川合、かわい承学校(旧川合小学校)で、月に1回行われている。修理が成功するたびに、「カラン、カラン♪」とハンドベルの音が鳴り響き、「おめでとう」「ありがとうございます」の声が飛び交う。

 リペアカフェは、オランダの環境ジャーナリストが、物を作る、使う、捨てるという常識に疑問を抱き、製品を廃棄しない循環型社会を実現しようと、2009年に始めた。現在は世界各国に波及し、修理文化が徐々に根付き始めている。

 対象は、家具やおもちゃ、電化製品、衣類、自転車など。これらを直す技術、道具を持った修理ボランティアと一緒に修理する。ごみの削減だけでなく、参加者の価値観の変化、参加者同士の交流にもつながる。

 そんなリペアカフェを三和町で始めたのは、農家民宿「ふるま屋」を営む沢田さやかさん(52)=三和町上川合=。代表を務める任意団体「共に幸せを生きるWAのクラブ」が主催する形で、昨年2月からスタートさせた。

 インターネットで調べ、コーヒーメーカーを直して修理の喜びを体感し、金銭負担の軽減にもつなげた経験があり、「この喜びを多くの人に知ってもらいたい」と思ったのがきっかけだった。現在は40人ほどが訪れる月もあり、大きな反響を呼んでいる。

 修理ボランティアも徐々に増えて現在は8人。電気メーカーの元社員、裁縫が得意な人のほか、コンピューター関連に強い高校生もいて、さまざまな製品に対応する。持ち込まれた物のうち、6、7割ほどが、また使えるようになるという。

 これまでに修理できたのは、草刈り機、衣類のファスナー、かばん、アイロン、自転車、ガンダムのおもちゃ…と、多種多様。母の世代から大切に使っていた扇風機など、思い出の詰まった品もたくさん持ち込まれ、生き返らせてきた。 

 沢田さんは「持参された人の直った瞬間の喜びよう、その様子を見て笑顔になる修理ボランティアさんの姿。温かい光景が広がり、リペアカフェを始めて良かったなと、いつも思います。私自身にとっても心のオアシスになっています」と笑顔を見せる。

 また今後について、「行政とも連携し、別の場所で出張リペアカフェを開いたりすることで、存在をもっと広めていきたい。市内各地で同じような取り組みの輪が広がり、物を直して使う文化が、福知山に根付いてほしい」と期待している。

写真(クリックで拡大)上から
・リペアカフェの修理ボランティアら
・毎回多くの人が訪れてにぎわう
・リモコンが直って喜ぶ女性
・待っている間に持参者同士の交流も

それぞれの得意分野ごとに集中して作業
電化製品を修理

さまざまな工具を使って修理する

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