昔の消火機具「腕用ポンプ」 小屋に終戦から80年保管 引き取り手見つかり安堵

2025年12月28日 のニュース

 京都府福知山市高畑の通称・ポンプ小屋(木造平屋)に、終戦以降の約80年間、人力で放水・消火する「腕用ポンプ」が保管されていた。小屋を所有する地元農区は、廃棄することも含め、どうするか迷っていたが、このほど引き取り手が見つかり、住民たちは安堵している。

 腕用ポンプは、『消防団120年史』(近代消防社発行)によると、吸管やホースを使い、人力でポンプを操作して火点に直接放水するもので、明治、大正、昭和20年代まで消防の主力として活用されたという。

 高畑の腕用ポンプは長さ2・5メートル、幅1メートル、高さ1・4メートル。「福知山」の文字が見え、直径95センチの車輪が2つ付いていて、ホースや筒先などのほか、消火作業に使われる「とび口」も残されていた。製造年は不明で、いつまで使われていたかもはっきりとしない。

 ポンプについて、近くに住む外賀喜代彦さん(88)は「子どものころ、実際に水を出す場面を見たことがあり、勢いよく水が飛んでいたのを覚えています」と振り返る。

 小屋は「終戦後、旧陸軍福知山二十連隊の建物の一部が払い下げられることになり、移築されたと父に聞いたことがあり、ポンプを納めるために一部増築したとも言っていましたよ」と話す。

 農区は小屋に農業用資材を保管するため、手狭になることから、腕用ポンプを手放すことにし、引き取り先がないか探していた。もらい受けたのは水内の吉田武彦さん(67)。吉田さんは昔の農具や養蚕道具などを集めて三和町上川合のかわい承学校(旧川合小学校)で展示していて、昔の農業や養蚕が盛んだったころなどの話を子どもらに聞かせている。「腕用ポンプは、大正地域の子どもたちの学習に使いたい」と話している。


写真(クリックで拡大)=ポンプ小屋の前に出された腕用ポンプと住民ら

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