由良川流域の魚、オイカワなど9種150匹 大江駅にミニミニ水族館開設
2025年12月15日 のニュース
京都府福知山市大江町の住民自治組織、大江まちづくり住民協議会(岡野和樹会長)は、同町河守の京都丹後鉄道大江駅1階に、町内の由良川流域に生息する淡水魚を展示する「ミニミニ水族館」を設けた。4つの水槽でさまざまな魚を飼育。水槽内を元気に泳ぐ身近な魚の生態をじっくりと観察できる。13日から一般公開している。
大江まち協は昨年4月に、元由良川流域懇談会座長の川合茂さんから、由良川の河川環境を良くし、自然や文化に親しめるような事業のために役立ててほしいと、100万円の寄付を受けた。
そこで今年2月に「大江の由良川流域の自然と文化研究委員会」を立ち上げ、由良川の地域資源を有効活用できる方策として、ミニミニ水族館の設置を企画した。
魚は9月に、由良川支流の尾藤川と宮川で、宮津市の海洋高校教諭らの指導を受けながら採取。オイカワやカワムツ、カワヨシノボリ、ドンコ、ヌマエビ、ミナミメダカなど9種類、約150匹を集めた。
採取した魚は、4基の水槽(幅90センチ、高さ・奥行き45センチ)に入れて展示。いずれも濾過器を付け、水草などを入れて、魚たちがすみやすい環境を整えている。
4基の水槽は由良川や大江山などの写真パネルで囲み、福知山公立大生による魚の説明書き看板を取り付けた。
当面は協議会職員が餌やりなどの管理をしていくが、将来的にはボランティアを募集し、みんなで魚を育てる水族館にしたいと考えている。
13日には、ミニミニ水族館の開設式があり、大江まち協や漁協の関係者ら約25人が出席し、テープカットでオープンを祝った。
同委員会の委員長でもある岡野会長(74)は「由良川の歴史をさかのぼると、沿川の住民は川からいろいろな恩恵を受けています。最近では魚取りをする子どもたちの姿も見られないので、ミニミニ水族館の魚たちを見て、川に少しでも関心を持ってもらえればうれしい」と話している。
写真上(クリックで拡大)=大江駅1階にできたミニミニ水族館(13日午前9時35分ごろ)
写真下(クリックで拡大)=水槽内で飼育するオイカワ








