冬の特産物雲原こんにゃく 地元材料で70~80代の女性が手作り

2025年12月09日 のニュース

 京都府福知山市雲原地区の冬仕事「こんにゃく作り」が今年も始まり、かまどが据えられた北陵うまいもん市雲原店内の調理場には、大鍋から湯気が立ち上っている。材料は地元産にこだわり、作るのも地域の70代~80代の女性12人。「雲原こんにゃく」の商品名で2個(400グラム)入り500円(税込み)で予約販売している。

 原材料のコンニャクイモは毎年植え替え、3年ものを使用。下ゆで、皮むきをして雲原の冷たい水と混ぜ合わせ、固めるための灰汁としてソバ殻の灰を使い、手で丸める。大鍋の熱湯には最大50個入り、40分~50分ほどかけて、ぐつぐつゆがいている。かまどには火の勢いが弱まらないよう、地元の人が作った薪をくべることにも気を配る。

 5日は4人が作業し、前日に降った雪のおかげで決め手となる冷たい水を確保。丸めたり、薪をくべたり黙々と作業するが、雪の話題で盛り上がることも。遠くは北海道からも注文があり、人気が広がっている。

 今年の代表、清水貴志子さん(74)は「お勧めの食べ方は刺し身ですが、おでんに入れると味がしみて、食感も楽しめます」と話していた。

写真(クリックで拡大)=湯気が立ち上る店内で黙々と作業を続ける

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