再建から39年の福知山城、入館者150万人達成 節目はフランス人留学生 

2025年12月08日 のニュース

 京都府福知山市内記一丁目の福知山城天守閣(横山晋館長)が8日、再建から39年で入館者150万人を達成した。150万人目となったのは、フランス人の女性留学生。入り口付近で記念セレモニーが行われ、長く地域に親しまれてきた城の節目を関係者が喜び合った。

 福知山城は、市民募金の瓦一枚運動により再建され、1986年11月に開館。開館翌年度の年間入館者数は4万8792人を記録したが、一時は2万人台まで落ち込んだ。その後は、城ブームや「続・日本100名城」(日本城郭協会)に選ばれたことなどで関心が高まり、年間4万人前後で推移してきた。

 2018年には累計100万人を突破。19年度は、城を築いた明智光秀を主人公としたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の追い風で10万1238人と倍増し、20年度に10万9189人と過去最高を記録した。

 21年度はコロナ禍の影響が大きく、4万人を割り込んだが、その後は持ち直して5万人台を維持している。今年度は11月末時点で4万727人。

 150万人目の入館者となったのは関西学院大学に留学中のガブリエル・シューマッハさん(20)=兵庫県宝塚市=。大橋一夫市長と横山館長、福知山観光協会のイメージキャラクター「光秀くん」「ひろこさん」が出迎えた。

 あいさつで大橋市長は、来年のNHK大河ドラマで、福知山城の2代目城主・羽柴(豊臣)秀長が主人公となることに触れ、「戦国時代の証しのようなお城。再建40年を迎える前に150万人に届いたことは大きな喜びです。改めて、福知山城を中心としたまちづくりを進めていきたい」とあいさつし、花束と記念品を贈った。

 ガブリエルさんは「6日に伊根町、7日に天橋立に寄り、けさ福知山に来ました。150万人なんて、とても幸運でうれしい。城は美しかった。このあと佐藤太清記念美術館と福知山鉄道館フクレルにも行きたい」と笑顔を見せていた。

写真(クリックで拡大)=入館者が150万人を突破した(8日午前9時40分ごろ)

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