災害時、避難所の地域公民館 “行き慣れた居場所”にと、初の交流イベント開く

2025年11月17日 のニュース

 災害時の避難場所にも指定されている公民館に親しんでもらおうと、京都府福知山市社会教育委員会(足立喜代美議長)は16日、東堀の桃映地域公民館で交流イベントを開いた。子どもから高齢者まで誰もが参加できるワークショップなどを用意し、来場者は楽しく防災を学んだ。

地域公民館は災害時の避難場所としての役割も担っているが、普段訪れることのない場所に避難するのは心理的なハードルが高い。そこで同委員会は、公民館を「誰もが気軽に立ち寄れる居場所」にすることを目的に、初めてイベントを企画した。

当日は、福知山公立大学の学生や民生児童委員らの協力で、親子向けの読み聞かせ、防災グッズの展示、防災食の試食、新聞紙を使ったスリッパや皿作りなど、多彩な企画を実施した。

外出中に被災した際に備え、プラスチック製のウォーターボトルに防災グッズを詰めて携帯する「防災ボトル」作りのコーナーでは、子どもからお年寄りまで幅広い世代が参加。ばんそうこうやマスクなどの汎用性の高いものから、簡易トイレやアルミブランケットなど災害時に必要なものなど、多様なアイテムの中から自分に必要なものを考え、ボトルに詰めていった。

このほか、大学生による能登半島地震災害ボランティア活動の写真展示などもあり、訪れた人が被災地の状況に熱心に見入っていた。
同公民館を初めて訪れたという女性(19)は「地域の人同士で楽しそうにお話しされている姿を見て、温かい雰囲気だと感じました。防災についても実際に考えるきっかけにもなり、良い企画だと思いました」と話していた。


写真(クリックで拡大)=防災ボトル作りに取り組む子どもたち

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