地元出身の伝統工芸士招き染色体験 金に輝く友禅染に歓声 大江小4年生

2025年11月17日 のニュース

 京都府福知山市大江町波美の大江小学校で13日、4年生29人が友禅染を体験した。同町南山東部出身で、京友禅の金彩伝統工芸士・志賀豊さん(77)=京都市右京区=から指導を受け、伝統的な染色技法を学んだ。仕上げに金箔が施されると、その輝きに児童から歓声が上がった。

 社会科の授業の一環で、4年生は現在、地域で受け継がれた伝統工芸について学んでいる。10月には社会見学で京都市内に行き、清水焼の絵付け体験をした。

 京都市伝統産業技術功労者(京の名匠)でもある志賀さんは、友禅加工工程の最終段階となる金彩加工の専門家で、0・05ミリの極細の金線で幾何学模様などを描く卓越した技術を持つ。

 児童たちは短時間でできる染めを体験。あらかじめ糊で下描きされた麻布に、筆を使って5色の染料を塗っていった。

 下絵はモミジやトラ、ひな人形などが描かれた8種類から、児童たちが好きな絵柄の1種類を選び、色付けした。色が混ざり合わないように、慎重に筆を運び、仕上げていった。

 色付けが終わると、志賀さんに布の上から金箔か銀箔を選んで接着加工してもらった。豪華に仕上がった作品を見て児童たちは「きれい」「すごい」と驚いていた。

 モミジの下絵で体験した男子児童は「けっこう難しかったけど、グラデーションを入れてみました。友禅染はきれいで、技術がすごいことが分かりました」と話していた。


写真上(クリックで拡大)=志賀さん(左)から友禅染の色付けの仕方を教わる児童たち
写真下(クリックで拡大)=完成した作品

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