地震に備え合同給水訓練 関西の自治体関係者ら参加 相互応援体制の構築へ

2025年11月12日 のニュース

 日本水道協会の京都府支部と関西地方支部の合同防災訓練が11日、京都府福知山市猪崎の三段池公園駐車場で行われた。最大震度7強の地震により、市街地を中心に断水が起きたとの想定のもと、応援要請から避難所に設置する仮設給水槽への応急給水までの手順を確認した。

 災害時に迅速で円滑な相互応援体制を構築するとともに、職員の災害対応能力を高めることが目的。訓練は毎年、持ち回りで実施しており、今年は福知山市が当番。協会に加盟する関西2府4県の自治体関係者約90人が参加した。

 地震は9日夜に発生したと想定し、10日は各自治体の庁舎内で情報伝達の訓練を行い、被害状況の共有や応援要請の流れを確認。11日には実際に三段池公園に集まり、応急給水訓練に取り組んだ。

 給水車12台が2ルートに分かれて出発し、堀浄水場や下荒河浄水場で水を積載。市内の病院など重要施設の位置を確認しながら三段池公園の第7駐車場に戻り、仮設給水槽にホースを接続して水を送り込むまでの手順を確かめた。

 市水道課の上原克巳係長は「実際に災害が起きた際に応援要請する流れを具体的に把握でき、訓練を通じて、自治体や事業体間の連携を深めることもできた。いざという時、市民に安全で安心な水を届けるための技術と態勢の向上につながった」と話していた。


写真(クリックで拡大)=仮設給水槽(左)に給水した

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