消防署から救急車到着まで20分以上…それまで救命処置の継続を 住民がAEDと胸骨圧迫学ぶ 三和町大原自治会
2025年10月23日 のニュース
福知山消防署東分署から救急車が到着するまで20分以上かかる京都府福知山市三和町大原の大原神社絵馬殿で19日、住民がAED(自動体外式除細動器)の取り扱いと胸骨圧迫を学び、救命処置の大切さを確認した。
同神社の林秀俊宮司によると、今年5月に境内にAEDを設置したという。これを受け、大原自治会(小林隆則自治会長)が取り扱いの説明会を計画した。
約40人が参加し、東分署の酒井均・消防司令補ら署員2人、同神社にAEDを取り付けた警備サービス・セコムの井上馨福知山支社長ら3人が講師となった。
講習には消防と同社が用意した訓練用の人形、AEDを使用。参加者は、AEDに付いている電極パッドは、心臓を挟むように右胸と左脇腹あたりに貼ることや、電気ショック後は全身に血液を送るため胸骨圧迫を継続することが重要などと講師から教わった後に実践した。
電極パッドを正確ではない位置に貼ったり、心電図の解析中に胸骨圧迫をしようとする人もいたが、講師や周囲の人たちのアドバイスを受けるなどして、正確な救命処置の方法を習得。講師は「救急車が到着するまで続けて」「体がぬれていたら拭いてから電極パッドを貼って」などと、丁寧に答えていた。
小林自治会長(67)は「AEDを使うような場面に出くわすことがあるかもしれない。できるだけ、継続して講習会ができれば」と話していた。
説明会は自治会の集いに合わせて開かれ、参加者はビンゴゲームなども楽しみ、交流した。
写真(クリックで拡大)=実践する参加者ら