SL「C58 56」力合わせて磨き上げる 福知山鉄道館別館
2025年10月07日 のニュース
京都府福知山市広小路通りの福知山鉄道館フクレル別館で5日、長年展示されているSL「C58 56」の清掃が行われた。福知山SL保存会(植野壮二会長)の会員23人が参加。車両の側面や運転席、動輪周りなどを分担し、細部まで丁寧に磨き上げた。
車両は1939年に製造され、61年から9年間、福知山機関区で活躍した。炭水車を含めた全長は約18メートル、高さは約3メートル、全走行距離は186万キロ。旧国鉄時代から、SLの運行に携わってきた人らで構成する保存会は、年4回の清掃を1999年から続けている。
滋賀県や京都市から駆け付けた会員がいたほか、1年ほど前に入会した女性2人も参加。清掃はこれが2回目で、タオルでから拭きして車体の汚れを落とし、光沢を出す作業に汗を流した。
2人は「10月11日に福知山鉄道フェスティバルがあり、フクレル別館の来館者も増えると思うので、しっかり磨き上げて、美しい姿を見てもらいたいです」と話し、ほかの会員とともに熱心に手を動かしていた。
写真(クリックで拡大)=分担して黒光りするまで磨き上げた