福知山市と関係機関で災害ごみ処理の実地訓練 自然災害に備える
2025年10月02日 のニュース
京都府福知山市牧の市環境パークで9月30日、災害廃棄物(災害ごみ)の処理訓練が行われた。市と関係機関から計25人が参加し、住民が地区別臨時集積所と一次仮置場にごみを持ち込むところから、収集業者が環境パーク内の二次仮置場に運ぶまでの一連の流れや便乗ごみへの対応を確認した。
訓練は環境省近畿地方環境事務所が主催し、市が実施主体となった。2023年8月の台風7号豪雨災害と同規模の災害が発生し、住民が片付けごみを持ち込む想定で実施した。
市の災害廃棄物処理マニュアルに基づき、自治会が設ける地区別臨時集積所では、市職員が住民役となり、段ボールを災害ごみに見立てて搬入。燃やすごみや鉄くずなどに区分して集積した。これとは別に市が設置する一次仮置場では、市職員が持ち込み者とごみの内容をチェックし、便乗ごみを防ぐ方法を確認した。
その後、災害ごみ処理に関する協力協定を市と結ぶ福知山バイオマス事業協同組合が、パッカー車やトラックで二次仮置場へ搬入した。「地区別臨時集積所と一次仮置場で、ごみの受け入れ区分が異なっていたものがある。共有を図って統一してもらえたら」と環境省や委託業者の職員から助言を受けた。
写真(クリックで拡大)=二次仮置場へ災害ごみを搬入した