【戦後80年 記憶の継承へ】 英霊廟の敷地を平和公園に整備 遺族会夜久野上支部

2025年08月25日 のニュース

 京都府福知山市の市遺族会夜久野町上支部(衣川豊支部長)は24日、板生上町の英霊廟で戦没者慰霊祭を営んだ。2015年に山中から移設した忠魂碑と戦没者芳名碑がある敷地を、戦後80年の節目に合わせて平和公園として整備。参列者は163人の戦没者の冥福を祈り、記憶の継承と恒久平和を誓った。

 参拝者の高齢化などを踏まえて旧精華小学校近くの民有地に移設された英霊廟は、人の目に触れやすく、参拝しやすい環境となっている。慰霊祭は毎年行われており、今年は約30人が参列した。

 5カ寺の住職が読経するなか、参列者が焼香し、先の大戦で犠牲になった上夜久野地区の先人に祈りを捧げた。

 平和公園として整備された敷地には、生け垣としてラカンマキを植えたほか、シダレザクラ1本を植栽。案内看板も立てられ、9月1日から地域に開放される。来春にはさらに1本のシダレザクラを植える予定という。

 衣川支部長(81)は「戦争の記憶が薄れつつある中、悲惨な歴史と平和の尊さを次世代に継承することが遺族会の使命。平和公園を平和の礎の地として、コミュニティー活動や憩いの場として広く活用してほしい」と話している。

写真(クリックで拡大)=順番に焼香して手を合わせた

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