「夜久野スイカプロジェクト」地域の特産に光をと、地元フットサルチーム有志6人が栽培し魅力発信へ
2025年08月16日 のニュース
地域の特産「夜久野スイカ」の魅力を広めようと、京都府福知山市夜久野町に縁のある人たちでつくるフットサルチームの有志が10日、同町額田の夜久野ふれあいプラザで試食会を開いた。かつて生産が盛んだった夜久野スイカを再び盛り上げ、そのおいしさを知ってもらうことを目的に、来場者に無料で振る舞った。
フットサルチームは、30、40代が所属する「FC・YAKUNO」(井上裕紀代表)で、試食会は井上さん(38)を含むイベント好きのメンバー6人で立ち上げた「夜久野スイカプロジェクト」が主催した。両丹日日新聞社後援。
夜久野スイカは、昼夜の寒暖差が大きい夜久野高原の肥沃な黒土で育つため、みずみずしく甘い。約60年前には盛んに栽培されていたが、生産者の高齢化などで年々減少している。それでも、根強い人気があり、取れたてが並ぶ同町平野の「やくの高原市」へは遠方から買いに訪れる人も多い。
プロジェクトメンバーは、地域の特産である夜久野スイカを多くの人に知ってもらおうと、昨年からスイカの生産農家を訪ねて栽培方法を学んで準備を進めてきた。
今年5月に井上さんの知人に厚意で借りた夜久野町小倉の畑に苗を植え、メンバーが仕事の合間に水やりに訪れるなど、手塩に掛けて育ててきた。
スイカ試食会に25人が参加 笑顔が広がる
試食会には、小学生から70代までの25人が訪れ、みずみずしい甘さを味わった。
この日は2日前に収穫したばかりの16玉を用意。包丁を入れると鮮やかな赤い果肉が現れ、会場は一帯が甘い香りに包まれた。参加者は存分に味わい、景品にスイカが当たるジャンケン大会や重さ当てクイズも楽しんだ。
スイカが大好きという修斉小学校5年の男子児童は「夜久野スイカを食べるのは初めてだけど、これまで食べてきたスイカよりもめちゃくちゃ甘くておいしいです」と笑顔。井上さんは「初開催ということで不安もありましたが、みなさんに喜んでもらえてよかったです。ものによっては甘さなどにバラつきがあったので、来年はもっとおいしいスイカをそろえられるよう準備をしたい」と話していた。
写真上(クリックで拡大)=試食会を企画したメンバーら
写真下(クリックで拡大)=「めちゃくちゃ、あま~い!」