新文化ホール建設地、最有力は駅北ゾーンに 「公共施設の相乗効果期待」再検討委が方針
2025年08月04日 のニュース
京都府福知山市の新文化ホール基本計画再検討委員会は1日、駅北ゾーンを建設地の最有力候補とする方針を決めた。まちづくりの観点や民間企業の意見などを踏まえ、多数決で結論を出した。第2候補は御霊公園・厚生会館ゾーンとした。
2023年7月に一度策定した市新文化ホール基本計画では、中ノの厚生会館を600席以上の規模で建て替えるとしていたが、多くの市民の意見を受け、市は同委員会を設置。市の基本計画に対する推進派、見直し派の各代表、文化団体関係者、市民委員ら10人で構成し、委員長は市社会福祉協議会の夜久豊基会長が務めている。
会合は今回で8回目で、市厚生会館に委員9人が集まった。建設候補地は前回、「市民交流プラザ駐車場敷地」「駅北口公園」「福知山駅前(バスターミナルビルとして整備)」の駅北ゾーンと、「御霊公園」「厚生会館用地(建て替え)」のゾーンに絞り込んでいて、最終的に第1、2候補を決めることになった。
これまでの議論で合意した「1千席規模の固定席ホールを作ること」を前提に、駅北に公共の拠点施設を集約するのか、または分散させて回遊性を求めるのかなどのまちづくりの視点や、それぞれの懸念点などについて活発に意見を出し合った。
多数決で駅北ゾーンを支持した委員は6人。既存の公共施設との相乗効果で集客などが期待されることや利便性などが理由として挙げられた。残る3人は御霊公園・厚生会館ゾーンを支持。まちなかのにぎわい創出や文化、歴史との親和性を評価する声があった。
残り2回の会合や、市民意見の募集を経て、秋ごろに再検討した結果を市へ報告する方針。次回の会合は8月28日の予定。新文化ホールの整備は、この結果内容を踏まえるなどして、市が最終判断する。
写真(クリックで拡大)=委員会で、建設地の最有力候補に決まった駅北ゾーン