かわいい鬼や妖怪イラストがいっぱい 大江町の鬼博で、むらたももこさん作品展
2025年08月01日 のニュース
京都府福知山市大江町佛性寺の日本の鬼の交流博物館で、イラストレーター・むらたももこさん(42)=兵庫県在住=の作品展「鬼っ子ワンダーランド」が開かれている。鬼博での作品展は初めてで、展示会にあわせて描き下ろした酒呑童子のイラストなど、かわいらしくて不思議なキャラクターの鬼や妖怪たちの作品が並び、訪れた子どもたちが楽しく見ている。会期は9月15日まで。
むらたももこさんは1983年に北海道で生まれ、現在、株式会社京田クリエーションのイラストレーターとして活躍。「怪談オウマガドキ学園」シリーズや「はっけんずかんプラス妖怪」などでイラストやデザインを手掛ける。
書籍や絵本のイラスト、絵巻、お面、スカジャン、ジグソーパズルなど約260点を出展。今回描き下ろした酒呑童子のキャラクターは髪が長い赤鬼で、大きな杯を持ち牙をむいている姿にしている。
童子の息子の鬼童丸や家来の星熊童子、茨木童子、妖怪のろくろ首、ざしきわらしなど妖怪のイラストも目を引く。
また、むらたさんがわが子2人の子育て日記をイラストとともに載せた約40枚の小パネルも展示。2人を鬼に変身させたキャラクターの絵を添え、成長ぶりがよく分かるようにしている。
このほか、大江山の鬼退治伝説を題材にしたジャンボサイズの「酒呑童子すごろく」を置き、子どもたちが大きなさいころを振って挑戦。館内は愉快なキャラクターたちであふれ、来館者たちが作品を一点ずつじっくりと観賞している。
村上誠・鬼博館長は「かわいくて迫力もある鬼や妖怪たちがいっぱいそろっているので、ぜひ見に来てください」と来館を呼びかけている。
写真(クリックで拡大)=館内には鬼退治伝説を題材にしたジャンボすごろくも置いている