落雷被害の元伊勢外宮 風宮修繕終え完成奉祝祭 CF寄付者らも出席
2025年07月24日 のニュース
昨夏の落雷で破損した京都府福知山市大江町天田内、元伊勢外宮豊受大神社(河田光稔宮司)の別宮「風宮」の修繕が完了した。修繕費はクラウドファンディング(CF)による寄付金を充てた。22日には現地で完成奉祝祭が営まれ、寄付者ら45人が出席し、無事完成を祝った。
風宮は本殿そばに建つ風の神をまつる別宮で、1772年に建てられたとされ、府暫定登録文化財になっている。
昨年7月21日夜に、本殿そばの小宮の裏手にあるスギの木に雷が落ち、周囲に放電。小宮4社の上屋の柱9本と風宮の柱が裂け、修繕が必要となった。
修繕には多額の費用が掛かり、神社の力や地域の支援だけではすべてを賄うことができないため、地元で協力会を立ち上げ、CFで寄付金を募った。
CFは1月8日にスタート。2月28日までに、当初目標額の600万円を大きく上回る2896万5千円が寄せられ、浄財を活用して、風宮の柱などを新しく取り付ける工事に取り掛かり、思いのほか傷んでいた部分も直して、このほど完成した。
完成奉祝祭には神社関係者や協力会員、高額寄付者らが出席した。河田宮司(50)が祝詞を奏上し、出席者たちが玉串を捧げた。
河田宮司はあいさつで、2018年に本殿で強風雨による被害があった際にも多くの寄付に支えられたことに触れ、「当社の一大事には多くの方々のご縁で助けていただいています。今後もこのご縁を大切に、神社の発展に努めていきたい」と述べた。
写真(クリックで拡大)=修繕を終えた風宮