万願寺甘とうの収量増へ 生産者にJA京都にのくにが夏場の対策を説明
2025年07月15日 のニュース
猛暑の夏を乗り切って万願寺甘とうの収量アップにと、JA京都にのくに福知山広域営農経済センターは11日、京都府福知山市半田の奥田農園で栽培技術の講習会を開き、下豊富地区の生産者8人がかん水や剪定などの重要性を学んだ。
ここ数年の夏は猛暑日が続き、近畿地方の梅雨明けが例年より20日程度早まった今年は、日光が原因とみられる日焼け果が発生したり、収量が落ちるなどの影響が出ているという。
講習会で府中丹東農業改良普及センターの竹島翔吾さんが、急激な気象変化で植物にストレスがかかる時期だとし、果実が伸びなかったり、樹勢が弱まったりすると説明。対策として曲がったり、固かったりする規格外のものは早めに摘果する▽地温を抑制するために、光を反射する白マルチを張る▽積極的なかん水が必要だが、一度に水をやり過ぎると根を傷めるため、回数を増やす-といったことを勧めた。
このあと、農園を管理する奥田俊輔さんが、普段からしている剪定方法を説明。生産者が意欲的に質問をしていた。
ビニールハウスで100本程度栽培している土屋幸敏さんは「今のところ順調に育っています。頑張って育てたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=夏場にすべき対策などを聞いた講習会