「福」のロゴ どれがいい? 市が一般投票で決定へ

2025年06月22日 のニュース

 京都府福知山市が掲げる観光ビジョンを表現するロゴデザインの選定作業が、佳境を迎えている。市内外の21人から寄せられた30点の応募作品の中から一次審査で5作品を選出。現在、最終選考となる一般投票を受け付けている。

 市は2月、国内外からの観光誘客、消費拡大を推進するため、観光施策の指針となる福知山観光アクションプランを官民連携で策定。「福知山城から広がる 福がいっぱい福知山」を観光ビジョンに掲げ、今年度から3カ年でさまざまな観光施策に取り組む。

 その旗印となるロゴデザイン案を4~5月に募集。観光関係団体による一次審査で、「福」の漢字の「田」の部分を明智光秀にちなんだ桔梗紋で表し、それを多数の福で囲んだものや、福知山の観光・文化資源である鬼、スイーツ、城、鉄道の4つを象徴的に配置したデザインなど5つに絞られた。

 最終審査の一般投票は30日までで、誰でも1人1票を投じることができる。各作品に込められた思い、コンセプトは専用フォームや市ホームページに掲載している。投票は専用フォーム、郵送、市商業観光課の窓口で受け付ける。最多得票の作品が採用される。

 市商業観光課は「観光ビジョンを魅力的に表現し、国内外の観光客が親しみを持てるような『福』のロゴデザインを選んでいただけたら」と話している。

「福」あふれるまち 補助金制度を創設

 また、福知山市は、まちの歴史、文化、自然、食など多くの観光資源に「福」が存在していることから、「福」を生かした取り組みを行う団体や個人に対し、補助金を交付する。市商業観光課は「一緒に『福』にあふれるまちにしませんか」と呼びかけている。

 市民や観光客が「福」を感じられるイベント開催や取り組みへの補助金制度を創設。補助率は2分の1以内で10万円(2件)、30万円(1件)、50万円(1件)を交付する。

 市内事業者などで構成する団体や個人が対象で、事業例としては、明智光秀ゆかりの地をテーマにした映画制作、鬼伝説ゆかりの地を巡るまち歩きイベント、幸福を呼ぶフォトスポットの整備など。イベントなら、市外からの来場者500人以上が見込めることなどの要件がある。

観光誘客につながる 食や旅行企画にも

 さらに、市内事業者などで構成する団体や個人が、観光誘客のために新たに取り組む「食」に関する事業を支援する。経費の2分の1以内で50万円を補助する。6件ほどを想定している。

 「福」と「食」の補助事業はいずれも、7月11日までに書類一式を市商業観光課に持参か郵送する。事前の相談が必要。

 また、福知山での宿泊を伴うツアーを組む旅行会社を対象に、補助事業を開始した。市内の対象宿泊施設に1人宿泊ごとに5千円を助成する。申請期間は来年2月28日まで。予算に達した場合は受け付けを中止する。

 市内の観光施設、または飲食施設を行程に組み込むことなどが条件。申請先は福知山観光協会、電話(22)2228へ。

 問い合わせは市商業観光課、電話(24)7076へ。

 

写真(クリックで拡大)=最終選考に残っている5つのロゴデザイン案

京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。