出水期を迎え要支援者の避難訓練 サポーターら流れ確認

2025年06月19日 のニュース

 出水期を迎えて福知山市は14日、大江町と北陵両地域で自力避難が困難な要支援者の避難訓練をした。災害時に支援が必要な当事者やその家族14世帯26人が協力し、参加した行政、移送担当者、福祉専門職らが、実践訓練を通じて決められた通りできるか、課題はないかなどを確認した。

 市は災害時に自力で避難することが難しい高齢者や障害者ら一人ひとりの避難支援方法を定める災害時ケアプラン(個別避難計画)を作成中で、今回は同プランに基づいて実践訓練をした。

 訓練は梅雨前線の停滞による長期の雨で警戒レベル3の高齢者等避難が発令された-と想定。福祉避難所と広域避難所に指定されている施設4カ所などで実施した。このうち、特別養護老人ホーム・五十鈴荘=大江町二俣=には、移送サポーターや蓼原自主防災会のメンバーが、歩行が難しい高齢者や家族らを自宅から同施設へ送り届けた。到着後、要支援者が車から降りる時、「頭を打たないように気を付けてください」「ゆっくりでいいですよ」などと声をかけていた。

 施設内では、避難所で見守り支援を担う避難生活サポーターらが、体温を測ったり、許可を得て荷物を確認したりし、ベッドで横になる避難者の様子を見守っていた。

 避難生活サポーターの男性は「初めての訓練なので全体の流れを把握できればと思います」と話していた。

 このほか、アプリを活用した情報伝達、福祉避難所開設・運営マニュアルの検証もした。

写真(クリックで拡大)=対象者と一緒に歩く支援者(五十鈴荘で)

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