300円で心もほっこり カレーひろばに笑顔広がる 中夜久野地区公民館初企画
2025年06月17日 のニュース
京都府福知山市中夜久野地区公民館(小西重喜館長)は15日、夜久野町高内の同公民館で、地域の人たちが親睦を深める場になればと、初の企画「300円カレーひろば」を開いた。昼時には多くの人が訪れて手作りカレーを味わったほか、住民同士がおしゃべりに花を咲かせ、会場はおいしそうなカレーの香りと楽しそうな笑い声に包まれた。
イベントの発起人は館長の小西さん(68)。3年前に公民館運営に関わるようになってから、グラウンドゴルフ大会や演芸会、寄せ植え教室などを積極的に開いてきたが、住民たちにもっと気軽に集まってもらう場が提供できないかと模索していた。
そんな中、今年2月にあった公民館関係者を対象にした市内の研修に参加した際、カレーを通じて交流の場を創設した長野県松本市にある公民館の事例を知り、「これだ!」と思った小西さん。同地区公民館のほかの役員とも協議してイベントの開催を決定。5月に小西さんが松本市の公民館を訪れ、ノウハウを学んだ。
用意した50食完売
カレー作りは、地域の人を元気にしたい-という小西さんの考えに共感した、堀島礼子さん=同町末=をはじめとする同地区有志の女性4人に引き受けてもらい、出来立てのカレーを提供できるようになった。当日はイベントを知った福知山公立大学生6人も助っ人として訪れ、受け付けや配膳を手伝った。
カレーは、小西さんが育てた米のほか、ジャガイモ、ニンジン、タマネギなど具だくさんで、用意した50食は完売。住民たちからは「家庭の味でほっとする」「食べ応えあるな」などのうれしそうな声が聞かれ、食後もお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむ姿が見られた。
同町末の女性(79)は「普段あまりカレーを食べないので、おいしくいただきました。久しぶりにお会いできた方もいて、よい企画だなと思いました」と笑顔を浮かべていた。
小西さんは「初開催だったため探りさぐりで進めてきましたが、多くの方々の協力もあり、喜んでもらえる会にできてよかった。これからも地域の人たちが楽しめる催しなどを企画していきたい」と意気込んだ。
「カレーひろば」は8月と10月にも開く予定にしている。
写真上(クリックで拡大)=カレーを準備する女性ボランティア
写真下(クリックで拡大)=訪れた住民たちと会話する小西さん(中央)