新しい駐在さんに似顔絵入り看板贈る 夜久野町の的場渡さん

2025年05月27日 のニュース

 京都府福知山市夜久野町高内の的場渡さん(72)が、この春から同町額田の福知山署下夜久野駐在所に着任した石川善朗・警部補(31)に手作りの看板を贈った。看板には石川警部補に似せた警察官が描かれていて、看板をきっかけに住民との交流が生まれ、早く地域になじんでもらえるようにとの思いを込めている。

 看板は高さ1メートル20センチ、横50センチほどの合板製で、道路沿いに立てればドライバーの目に入りやすいほか、持ち運びもしやすい軽い構造になっている。

 夜久野町には上、下夜久野駐在所があり、どちらの駐在所員も同町の住民組織「夜久野みらいまちづくり協議会」の福祉・あんしん部会に所属していて、交通安全教室や防犯講座などで地域と関わる機会も多い。

 そんな地元密着の“駐在さん”が地域に溶け込めるきっかけを作れたら-と、的場さんは8年ほど前に初めて看板を製作。以降、新しい駐在所員が着任する度に看板を贈っていて、今回で6作目となった。

 4月に赴任した石川警部補は北海道出身で、警察官としては10年目。福知山へは赴任を機に初めて訪れたという。「石川さんの親しみやすい雰囲気を残しつつ、警察官らしい威厳ある表情になるよう心掛けました」と的場さんは話す。

 また、地域で開く講座などでも活用したいという石川警部補の要望もあり、「電話で現金それはサギ」「スピード落とせ」「車上狙いに注意」などの啓発メッセージが書かれた木の板も製作。板は付け替え可能で、講座の内容に合わせて変更する。

 石川警部補は「こんなプレゼントがあるとは思っておらず、大変ありがたいです。夜久野は初めての土地ですが、住民の方々は温かく、まち全体が一つになっている印象を受けます。私もその一員として、安心、安全なまちづくりに寄与していきたい。看板は基本、駐在所前に置く予定なので、前を通った際などに見てもらえたら」と話している。

写真(クリックで拡大)=的場さん(左)が石川警部補に啓発看板を贈った

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