飲食店「柳町」の店内にマルシェを常設  農産物直売所「ふくちマルシェ」を継承

2025年05月26日 のニュース

 京都府福知山市下柳町の飲食店「柳町」は、地元農家が野菜などを並べるマルシェを店内で開いている。東羽合にあった農産物直売所「ふくちマルシェ」を受け継いだもの。旬ごとの取れたて野菜などが並び、訪れた人らがじっくりと買い物を楽しんでいる。

 柳町は地産地消に力を入れており、ふくちマルシェを通じて地場産食材を仕入れることもあった。そんな折、多忙となったふくちマルシェの事業者が閉店も視野に入れながら、引き継ぎ先を探していることを知り、柳町を運営する鳥名子(足立悠磨代表取締役)が手を挙げ、今年4月から柳町でのマルシェを始めた。

 地元の農家らが生産物、加工品を販売できる場所を守り、地域の魅力を発信する場所として大切にし、地域を盛り上げていきたい-という思いがある。

 1階のカフェ&バーの飲食スペースだった4メートル×10メートルほどを販売ブースにした。陳列棚を置き、季節の野菜を中心に、炊き込みご飯、パン、アイスクリームなども並べている。福知山、丹波、綾部、朝来の生産者60人ほどと契約しており、各生産者がそれぞれのタイミングで商品を持ち込む。契約者は年間使用料2千円と、手数料として売り上げの15%を負担する必要がある。年間使用料については来年3月までは無料。

 マルシェで購入したパンなどを、柳町のマルシェ以外で購入したコーヒー、ほうじ茶ラテといった飲み物と一緒に、2階のイートインスペースで楽しむこともできる。

 ほかにも、柳町で使っている調味料、鳥名子全体のスタッフが厳選した食料品なども置き、セレクトショップとしての魅力も打ち出す。

 開店時間は午前10時から午後5時まで。年末年始やイベント時を除き無休。今後は扱う商品も増やしていく予定。

 鳥名子の社員でマルシェ担当の土田沙織さんは「並んでいる商品を見るだけでもいいので、気軽に来てもらえればうれしいです。また、生産量が安定しないという農家の方でも、利用していただけます。生産者の方が地元で野菜を作る楽しみになるような場にもしていきたい」と話す。


写真(クリックで拡大)=地場産の野菜がたくさん並ぶ

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