田のあぜでキジが抱卵 池部の山下さん「頑張ってふ化させて」
2025年05月15日 のニュース
外敵防止に覆いして優しく見守る
京都府福知山市池部の山下義春さん(76)が所有する田んぼのあぜで、国鳥のキジが巣を作って居ついている。現在は親鳥が抱卵の最中で、カラスなどの外敵に狙われにくいよう、枯れ草を覆いかぶせ、優しく見守っている。10日~16日は愛鳥週間。
8日に田植えを手伝いに来ていた山下さんの孫が、巣の中にある卵8個ほどを発見。10日に水の様子を見に訪れた時には、親鳥が卵を温めていた。近づいてもじっとして動かず、山下さんは外敵に見つからないようにと、親鳥の上に枯れ草をかぶせてカムフラージュ。その後も刺激を与えないように、近くでの農作業は避けているという。
15日朝も抱卵は続いている。「今までもキジの鳴き声がよく聞こえ、姿も見かけていましたが、卵を見たのは初めて」と山下さん。「巣立つまではそっとしてあげたい。親鳥も頑張ってほしい」と目を細めた。
写真上(クリックで拡大)=見守る山下さん(12日)
写真下(クリックで拡大)=巣穴から尾を出す抱卵中のキジ(15日午前9時40分ごろ)